国宝「鳥獣戯画」の世界に描かれる、凛とした一瞬。弓を引きしぼり、狙いを定める一匹の兎。愛らしさの中に、どこか勇ましいさも感じさせる「弓引く兎」を、繊細な一枚のステンレスチャームに仕上げました。
この場面の背景にあるのは、平安の人々が新年に楽しんだといわれる、縁起のよい遊び「的当て」です。的を射抜く所作には、邪を祓い、運をひらき、一年のはじまりを清らかに整える、そんな人々の願いが込められてました。鳥獣戯画では、このような縁起が、動物たちの楽しい戯れとして軽やかに描かれ、見る人の心まで楽しく明るくするようなユーモアが溢れています。
metallicoでは、この「可愛いらしさ」と「凛々しさ」という原作の空気感を大切に、厚さ2mmの硬質なステンレスに、高精度レーザーカットで精緻に丁寧に表現しました。小さな耳先や小枝の弓、細い弦、ウサギの柔らかい毛並みなど、わずかなバランスのズレが印象を変えてしまう繊細な意匠だからこそ、職人の高い設計精度と技術が、そのまま仕上がりを表します。
国宝の名場面を、現代の金属加工でかたちにした、身につけるさりげない縁起物。新しい年のはじまりに、そっと背中を押してくれるような、小さな相棒になりますように。どうぞ、お楽しみください。
※本作品は〈小〉〈中〉の2サイズ展開です。いずれも厚さ2mmのステンレスを使用しています。ネックレスチェーンは太さ2ミリの50cmです。
〈小〉(約53㎜×23㎜×2㎜/5g)は、レーザー加工の限界値で成立させたコンパクト設計。ネックレスとして使いやすい大きさとバランスに仕上げました。
〈中〉(約64㎜×29㎜×2㎜/7g)は、ペンダントトップとしてはやや大きめですが、原作の意匠により近づけた表現を重視した仕上がりです。